さて、この維新の党分裂のニュースですが。何気ないニュースのようですが

新党側の議員らは、政党助成金の交付も考慮し、円満に新党を結成する「分党」の形を取るべきだという声があることも踏まえて、今後の方針を決めるための両院議員総会を今週中に開くよう、党の規約に基づいて執行部に要請しました。これに対し、松野代表は、党を一方的に分裂させる行動は一切容認できないとして、「分党」は認めず、「分党」を主張する議員は処分する構えです。


大阪維新をよくみている方々には、えらく「中央政界視点に偏った見方」のニュースだなと違和感を感じたはずです。
それと野党再編方針から橋下氏ら大阪組が離脱していく理由についてが重要なはずですが、そこを丁寧に解説した中央発の報道はまだありません。因果関係が繋がっていない不完全なまま報道が流されています。



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ニュース映像に近日の市長会見の橋下氏を出しているし、「助成金はいらない、税金なんだから汚いことはしない」と橋下氏が述べていることをニュース編集者は知っているはずです。そこにも矛盾があります。なぜ「分党にモメてるように見せるニュース」に仕立てる必要があるのかと勘ぐってしまいます。
これまでの様々な政党の分裂・再編劇をみて「カネや人数に争っていることがニュースとなる」という安易な固定観念があるのでしょうか。


橋下氏らは無用に争わないためにも離脱し独自で行動するとしているし、地方改革を本気でやろうとするコアメンバーしか要らないと述べてるのに、報道はどうしても争っているとみせたい。そういうニュースに仕立てたがっている。
離れると決めてしまえば争う必要もないのですがね。それに政治勢力へ審判を下すのは選挙の機会です。すぐにやってきます。


私なりに気付いたことをツイートしていました。


地方政治を土台とする大阪維新の会が、中央にはまだ見えていないということに気づきます。
大阪維新の会の主たる部隊は大阪の府知事、各市長、各府市議会の大阪維新の会議員・首長がまずあって、国政に出ている議員は大阪の改革を後押しするために活動するのが前提です。

他の政党のように中央の党本部があって、国会議員があって、支部、地方があるのではなく、まず地方があるのが大阪維新の会。視点が逆になります。中央はまだ気づいていない。
そして地域政党に政党助成金はありません。党運営資金に関する考えも他党とは違うはずです。




橋下市長や松井知事をずっと取材してきている大阪の記者たちは当然気付いているでしょう。
地方分権のテーマからこの分裂の動きを追いかけていけば、中央には絶対書けない、軸のしっかりした報道記事が書けると思います。関西の記者さん、ここは頑張ってみませんかね。




関西人ほど、このニュースは不明瞭になります。
大阪維新の動きは橋下氏の言動をフォローしていればおおよそわかります。大阪都構想を再度やること、目先の選挙のこと、国政政党化すること、おおさかの名前で挑戦すること等。

一方、橋下・松井が抜けた維新の党ってこの先何するの?という疑問が出てきます。
私にもわかりません。何がしたいのか。そこを知らせるのがプロの政治報道の見せどころではないのかなと。




中央政界の情報を押さえておけば、日本の政治すべてが見えているかのような記事をみれば、中央と地方の関係のおかしさもみえてきます。大阪維新はいまだノーマークです。

この私の記事も現時点での日本全体からみれば異端でしょう。




地方政治のほうが良い仕事をするのなら分権の動きも加速、多極になれば中央・国際政治、地方広域政治、地域政治それぞれ構造も変わり、質も量も構造も変わります。

変化が激しくなるのでもっと政治・行政の情報は増えます。一般市民もいつまでもアホじゃありません、近年の大阪のようにゴシップやネガティブキャンペーンに振り回されない賢い有権者はさらに増えます。
※このブログはその動きを後押ししたい為にも書いています。

中央のメディアはもう少し踏み込んで大阪維新の会のことを取材し報道されてはどうでしょう。まだ掘り起こされていない新しい視点がたくさんあるはずです。




プロの政治記者・評論家達には仕事が増えそうですが、市民が本物を見抜く目も厳しくなり淘汰も激しくなりますよ。中央からドヤ顔で ”ニーズから記事を書く” ような評論記事を書いてるエセ評論家はたくさん居ます。で、たいがい大阪維新や橋下氏の記事はあからさまに内容がズレています。恥ずかしくないのでしょうかね?

大阪維新や橋下氏等に関する記事を書かれる中央のかたは、もっと真剣に取材されてから出稿されることをお勧めします。





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日々「大阪で維新な。」を発行しています。いちおうバックナンバーもみれますのでよかったらどうぞ


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